ジャン・ユンカーマン監督「第9条を世界へ輸出しよう!」
日常にある<戦争>の火種 (文・本間健彦)
☆わたしたちの、こんな小さな街の雑誌で「日本国憲法」の第9条の意義を考えるなんてちょっと大げさかなと思わないわけでもない。でも、一市民の義務として、それもありかと、たまにはこういう大きなテーマにもチャレンジしてみました。それにしてもお隣の板橋区高島平で起きた少年による父親・母親殺しは衝撃的でした。
9.11事件が起きた時に「これは戦争だ!」と,どこかのとんでもない大統領が騒ぎ立てたあの呪われた言葉を連想してしまった。
少年は父親を恐れ憎んでいたようです。父親は少年にとって圧制者のような存在だったのかも知れない。少年は追い詰められていたのかも知れないし、自分自身を過剰に追い込んでしまっていたのかも知れない。父親を倒さなければ自分自身の存立・自由が保てないと。で、父親を殺したのだろう。
昨今の犯罪には似たような事件が少なくない。短絡指向と感情の爆発。それが多くの場合、戦争や犯罪の引き金だろう。
確かにわたしたちの日常には戦争の火種は無数にあります。
けれども、少年は父親を殺すことで、果たして自分自身の存立や自由の確保ができたのだろうか?答えは問うまでもないでしょう。
戦争という無意味かつ空しい手段で紛争や問題を解決しようという悪癖を、わたしたち人類はいつになったら止められるのだろう?
(2005年7月『街から』77号・編集後記より)
*『街から』77号では、映画「日本国憲法」の監督・ジャン・ユンカーマンさんへのインタビュー記事「日本国憲法<第9条>を世界へ輸出しよう!」を掲載している。
日時: 2008年05月10日 12:50
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