141号編集室から

  • 2017.03.29 Wednesday
  • 22:51

編集室から(141号)本間健彦

 

☆『街から』141号をお届けします。本号も発行日をちょっとオーバーランしてしまいました。申し訳ございません。ここに来て新しい読者が増えてきていること、しかも地方の定期購読者もすこしずつ増えてきていることに大変嬉しく思っています。そんな時に水を差すような内情を告白するのははなはだ心苦しいのですが、恥を忍んで申し上げます。実は『街から』の印刷代と制作デザイン代が数号分滞納していて、電気代やガス代なら供給停止のレッドカード状態なのです。印刷屋さん、デザイナーさんとも仲間付き合いをしているのでつい甘えがでて、こんな体たらくな事態になってしまったのですが、打開策を講じなければ今後の発刊が困難になることは必定です。無様をかえりみずSOS発信をしてしまったしだいです。

 

☆24年前、『街から』を創刊した時の私の初志は、インディペンデントの市民雑誌を創ろう!ということだった。つまり、ヒモ付きでない自由な誌面づくりのできる自前の雑誌を、その趣旨に賛同してくれる仲間と創っていこう、と、ドン・キホーテ的に志したのでした。今もそうですけれど、創刊時も専従の編集者は私一人だった。いくら小冊子でも一人では雑誌は作れない。資本力や営業力が無ければ雑誌の発行は続けられないのですが、それもなかった。そんな貧弱な体制で20数年『街から』を編集・発行してこられたのは、インディペンデント・マガジンづくりに賛同し、ボランティア(手弁当)で参加してくれた寄稿者、編集者(寄稿者が編集者としても参画してくれているし、定期購読者を募る営業の仕事にも協力してくれている)が存在したからなのです。また、『街から』は、創刊当初から主として定期購読者の購読料によって制作していく雑誌づくりをめざしてきて、数年前までは何とか帳尻が合ってきた。だから低空飛行ながら何とか墜落することなく飛行できたわけです。

 

☆私が『街から』編集発行人して、創刊時から心してきたことは、「印刷代が支払える限り、『街から』は作り続けていこう」という素朴な戒律だった。それゆえ、これまでも印刷代の支払が遅滞したことはあったけれど、危険水域まで滞らせてしまったことはない。だから、『街から』は今日まで発行されてきたのです。けれども、経済優先社会が推進される中、そんな原始経済的な出版経営は通用しなくなってきたのです。印刷代は出版コストの主要な一つではあるけれど、他にもコストに加えなければならないものがたくさんあります。消費税や送料等が値上げされると、収入と支出のバランスは崩れ逆転し経営を圧迫しはじめた。加えて背伸びして断行した単行本出版の負債にも追われ始めた。これらが重なり、『街から』を継続していくために絶対にやってはならなかった印刷代の滞納というピンチを招いてしまったのです。

 

☆私は出版経営者としては落第生を自認せざるを得ませんが、『街から』は50代からライフワークのつもりで取り組んできましたので、それを全うするために生涯現役編集者ではありたいと願っています。体制を立て直して発行を続けるため、次号(142号)は7月10日発行とし、あとの号は9月・11月・次年度の1月・3月のそれぞれ10日発行と、発行月の変更のご了承をお願いします。

 

☆いやな感じの世の中になってきています。私は、『街から』に集った同志・仲間たちとインディペンデント・マガジンを作り続ける意義をひしと感じています。最小300の定期購読者が集えば、『街から』は安定して継続発行が可能です。新規会員の獲得など、ご支援・ご協力を宜しくお願いいたします。

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